作家インタビュー第2回 小見枝まやさん

インタビュー作家座談会

パズル作家は男性の方が多いのですが、小見枝さんは女性作家です。いろいろな種類のパズルを精力的に作っていただいています。既婚。大学生と中学生の娘の母。そして会社員。

(金)子どものころからパズルは好きだったんですか?

小見枝まや好きでした。小学校のころは15パズルが好きでしたね。とは言ってもただの15パズルじゃなくて、麻雀牌の箱を使った35パズル。妹たちと早さを競ったりして。雑誌のクイズやパズルのコーナーも好きでしたよ。その中でも、マッチ棒パズルは絶対やってました。両親はパズル好きというわけではなかったんですが、私はいつのまにかパズル好きになってました。ルービックキューブのブームは中学のころですが、学校の中で真っ先に買いましたよ

(金)自力で解いた?

小見枝まや最後がそろわなくて、攻略本見ちゃいました。攻略本を見ちゃうことに罪悪感はないんです。パズル好きだけど、しつこくは考えないんですね。適度に考えるのが好きなんですよ。今でもそうなんですけど、ゴリゴリに難しいのはイヤになっちゃいます。基本は面倒くさがり屋だから(笑)

(金)ペンシルパズルを作るようになったのはいつごろからですか?

小見枝まや平成9年からです。作れるかな、と思って始めたんですけど、最初は誰にも教わらなくて自分流で作ってました。スリザーリンクなんか、先に答えの線を決めてから、数字配置を考えたりしていたんですが、とても大変なんですよ。解くように作るということを知ったとき、なんて楽な作り方なんだろうと思いました(笑)

(金)何かを作るのが好きなんですね

小見枝まやそうですね、昔から作ったり書いたりは大好きでした。高校のとき小説を書いたりしてましたね。校内のコンクールの締め切りの日、物理の授業中にいちばん前の席で書きました。昔から締め切り直前じゃないとできない体質だったんですね。その小説は、想定読者を先生にして、ウケそうなものを書きました。前年の入賞作を読んで、傾向と対策を考えました。もちろん入賞しました

(金)その小説の書き方は、パズルに通じるものがありますね

小見枝まやそうですね、パズルも一緒です。解いた人にウケる問題にするために、流行りの手筋を研究したりしています。私のパズルは、自分を主張するために作っているんじゃないんです。顧客満足度を高めることを目指しているんですよ(笑)。なぜそうするかといえば、私のファンを増やすためなんですね。私のファンになってほしいんです(笑)

(金)なるほど。パズルを作る上で目指している方向は?

小見枝まやパズル作家は、解いてくれる人あってのものなんです。解いてもらえないパズルを作ってもダメ。見た目で引きつけて、解く気にさせる、解いても楽しい、という方向を目指してます。見た目を優先しすぎると、無理がくるところがあったりするんで、もう少し精進が必要かな。もっといい作品は作れそうな気がします。自分の最高傑作は常に次回作、という人がいますが、そうだなあと思います

(金)具体的に気をつけていることは?

小見枝まや基本は私のファンの方の期待を裏切ってはいけないと思っています。たとえば、美術館で4が好きという話を聞いたので10×10の問題に4を4つ入れてみました。でも、それぞれに違う決まり方をしていくように気をつけたんです。初心者にウケる、上級者にもウケる問題になりました。一筆書きで解けるスリザーリンクも、初心者にも上級者にもウケるんですよ。私らしくて、誰にでもウケる問題というのはハードル高いですし、プレッシャーもあるんですけどね

(金)それでやさしい問題が多いんですね

小見枝まや私、たいへんの問題でも面倒くさいのはイヤだから、入り口をたくさん作ったりしてなるべく優しい問題を心がけてます。易しいではなくて、優しいですよ(笑)

(金)小見枝さんにとってパズルとは?

小見枝まやコミュニケーションツール! みんなと仲良くするためのものです。ケータイやnikoli.comだとほかの人が同じ問題を解いてることがわかるじゃないですか。見えないけど仲間がいる感じ。文明の利器ですねえ

(金)では最後に言いたいことを

小見枝まや私のパズルを好きになってね。上級の人でも息抜きに私のパズルを解いてね。私のパズルはいやし系と呼んで(笑)


インタビュー : 2007年5月 2007年8月22日公開

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