作家インタビュー第11回 ホネロクオさん

インタビュー作家座談会

ホネロクオさんは27歳独身男性。身長183cm、体脂肪率4.7%。背が高くてスリムなイケメンです。職業は自由人なんだって。

(金)自由人って何やってるんですか?

ホネロクオ好きなことやらせてもらってますよ(笑)。でも、お金はちゃんと稼いでます。プロパズル作家ではありませんけど

(金)謎の人ですね(笑)。小さいころからパズル好きだったんですか?

ホネロクオそうですね。幼稚園のころは、親によく図書館に連れて行ってもらったんですけど、いつもメイロの本や、なぞなぞの本を借りてました。小学校1年生のときのノートに、自分で作ったメイロもありました。ノート1面にびっしり。けっこう細かいメイロでしたよ。また、小学生のときはボードゲームも好きで、よくやってました。自分で双六を作って学校で遊んでたのを覚えています

(金)そのころから創作してたんですね。ペンシルパズルはやってましたか?

ホネロクオ新聞や雑誌に載ってたクロスワードパズルは解いてました。頭の体操のような本は好きだったんですけど、ニコリと出会う前は、パズル雑誌は買ってませんでした

(金)ニコリとの出会いは?

ホネロクオ中学校2年生のときです。たまたま本屋さんに行って、なんとなく面白そうだなと思って買いました。中学生としては値段は高かったんですけど、いろいろなパズルが入っているから楽しめるかなと思って、自分のおこづかいを出しました。ニコリ42号(1993年4月発行)でした。面白かったですね。ニコリにはこれまで自分が見たことのない種類のパズルがたくさん載ってましたから。30種類ぐらいありましたよね。そのパズルをひとつずつ理解していくだけでも楽しいと思いました

(金)中学校2年生で解けました?

ホネロクオだいぶ解けましたよ。最初はたぶん10種類ぐらいかな。最初にはまったのはブロックパズル、数独、四角に切れなどのルールがわかりやすいパズルです。ニコリがよかったのはパズルもそうですが、雑誌として読み物などのフィーリングがあったことです。アットホームな感じがよかったんですね。会社の内側と外側の垣根がない感じで、のほほんとした雰囲気がよかったんです

(金)次の号から買い続けたの?

ホネロクオいいえ、次の43号は買いませんでした。42号がまだ終わってなかったからですね。42号は4カ月ぐらい楽しんだんじゃないかな。中学校のときはやはり、部活をしたり、友だちと遊んだりすることが中心だったので、ニコリは、のめり込むっていうほどではなかったです。お気に入りのひとつかな。その後、44号からはずっと買ってますよ

(金)パズルを作り始めたきっかけは?

ホネロクオニコリを見てたら投稿の手引きというコーナーがあるじゃないですか。そこを見て、読者が作ってもいいんだ、と気がつきました。そこで早速、碁石ひろいナンバーリンクと四角に切れを作ってみました。それが高校1年生のときです。送ってみたら碁石ひろい2問とナンバーリンク1問載りました。58号(1995年12月発行)です。載ったこと自体がうれしくてびっくりでしたし、掲載誌が来たのもうれしかったです。載せようと思って作ったわけじゃなくて、とりあえず作ってみたらできちゃったから送ってみよう、という軽い気持ちだったんです。もっと一生懸命やらないと載らないかな~、と思ってたので。それからはずっとコンスタントに作ってます。大学受験のときも、就職後の忙しかったときも作り続けてますからね

(金)大学生のころに作風が変わりました?

ホネロクオ大学に入って他の作家の方たちと会う機会が何回かあったんですけど、いろいろ話をして、他の作家さんの考えから気づきがたくさんありました。そのときから少しずつ自分の考え方が明確になってきて、自分の中でこだわりのようなものができましたね。いちばん大切にしているのは、盤面を美しく、ということです。大学生のときは、作る時間が大量にあったので、それまで通りの問題を同じペースで作りつつ、増えた時間でこだわりのある問題も作ってました。でも、当時は、まだうまく作りこめていなかったと思います。もっとも、今でも自分の中のこだわりの部分はうまくカタチにできていませんけど(笑)

(金)他の作家のパズルにも影響されてますか?

ホネロクオそれがないんです。ずっと我が道を行ってますね(笑)。いや、正しく言うと、影響は受けますがそれがパズルの盤面に反映されないんです。反映するスキルがないだけかもしれないんですが(笑)。他の人のパズルを解いたときに新しい手筋、趣向、展開のしかたを見せられると、作家としてはくやしいと感じますし、解き手としてはうれしい、と思う部分はあります。でもそれが自分の作るパズルにはあまり反映されない。触発される部分はあって、新しい可能性を思いついたりすることもありますけど、めんどくさがりなので他の作家さんにやってもらいたいな~と思っちゃって(笑)

(金)パズルを作っているときに考えていることは?

ホネロクオこれを入れたいという趣向があるときは、それをどう入れてどんな流れにするかを考えます。けれど大抵は特に趣向がないので(笑)、なんにも考えずにフィーリングで作ってます。頭からっぽで気の向くままに作ります

(金)なんにも考えずに作れちゃうんですか?

ホネロクオうーん、少しは考えてると思うんですけどね。こうなったら面白いな、と思いついたら、そのときの盤面を活かして思いついた方向に持って行くことはありますね。どう面白くできるか、ということは考えていることになるのかな(笑)。解き手への意識ではなくて単純に僕が面白いと感じられるかどうかなんですけどね

(金)ではパズルを作りときに気をつけていることは?

ホネロクオあんまり難しくしない。それだけですね

(金)パズルを作るモチベーションは?

ホネロクオ載ること、発表されることです。僕にとってはボツになるすごい趣向作より、発表される平凡な問題の方がいいのです。多くの人に解いてもらえることで初めてパズルに命が宿る感じです

(金)ホネロクオさんにとっての理想のパズルとは?

ホネロクオ採用される範囲内でということですが、趣向作、こだわりが見える問題がいいですね。よく考えられているパズルで、しかも解いた人にインパクトが残るパズルでしょう。と言っても僕が作るときにはそういう方向は目指していないので他の作者さんに作ってもらいたいですね

(金)今後もパズルを作り続けますか?

ホネロクオもちろんです。自分のパズルが発表されることが大事ですから。僕のパズルが採用されているということは、僕が元気にやっているという証みたいなものです。ただ、今はやりたいことがたくさんあって、僕の中でパズルの優先順位はあまり高くないんですよ。だから、なるべく効率よく作りたいですね

(金)なるほど、わかりますね。将来はどうなってるんでしょうか

ホネロクオ10年後は、せわしく動いています。20年後にはある分野では知る人ぞ知る人になってるかな。40年後には次の世代の人に自分の経験や体験を伝えるようになっていたいですね。例えば学校を作ることは夢のひとつなので、そういったかたちで実現させていきます


インタビュー : 2008年2月 2008年4月7日公開