作家インタビュー第4回 アスピリンさん

インタビュー作家座談会

アスピリンさんは、活きのいい若手の作家さん。25歳。男。今年の春にW大学大学院を卒業し、某自動車メーカーに就職したばかりのフレッシュマンです。トランポリンを愛するスポーツマンでもあるのですよ。

(金)新人研修はもう終わったんですか?

アスピリン今はまだ研修中で、工場で組み立てのラインで働いたりしてます。工場の仕事も面白いですね。本配属は秋からです。エンジンの設計開発に携わる予定なんです。次世代のエンジンを作る先行開発をすることになるんで、今から楽しみです

(金)へええ、それは面白そうですね。ではパズルの話にいきましょう。パズルは、子どものころから好きだったんですか?

アスピリンルービックキューブが大好きでしたね。ボクが生まれたときにはもうあったと思うんですけど、小学生のころ、家にころがっていたルービックキューブでずいぶん遊びました。3分ぐらいで6面そろえられるようになりましたね。マッチ棒パズルやジグソーパズルもずいぶんやりました。世界地図のジグソーパズルは、陸地はできたのに太平洋がやたら難しかったのを覚えてます。その当時は難しいパズルが好きだったんですね。雑誌に載ってたクロスワードやメイロなんかもやりましたね

(金)ニコリを知ったのはいつごろですか?

アスピリン私立の中学に入って、1年生の文化祭のとき『パズル同好会』というところが配っていたパンフを見たのがニコリのパズルとの最初の出会いでした。その同好会は会長がおらけさんという方で、1学年上にももてれうさんという方がいました。パズル同好会のパンフをもらって帰りました。初めて見たパズルばかりだったんですけど、ルールも書いてあったからなんとかルールは理解できました。解いてみました。面白かったんですよ。そのパンフの問題は全部解きましたね。その後、クラスにニコリを持っているヤツがいて、ああ、これがニコリなんだ、と思いました。それが『パズル通信ニコリ』を初めて見たときですね

(金)パズルを作り始めたきっかけは?

アスピリンニコリを見たら、作●おらけ、という問題があるじゃないですか。ああ、あの先輩の問題が載っているのなら、自分が作って送っていいんだな、と思ったんです。中学生はおこづかいが少ないんで、毎号買えないじゃないですか。それがパズルを作って送って載ったら、掲載誌は送ってくるし、原稿料ももらえる。中学生にはとても貴重でしたよ

(金)じゃあパズル同好会に入ったんですか?

アスピリンそれが入らなかったんですよ。バレー部に所属してたんで。都大会でベスト16になったりして、けっこう強かったんですよ。ほかにも、ゲームやいろいろなことやっていましたし。パズルはたくさんある遊びのうちのひとつ、という感じでした。そのうちパズルに飽きちゃったんですね。しばらく遠ざかってました

(金)そういう時期もあったんだ。いつからパズルを再開したんですか?

アスピリン大学1年のときです。母校の文化祭に行ったら、まだパズル同好会が活動してて、またパンフレットをもらって帰りました。解いたらやっぱり面白い。2001年の秋だったんですが、すぐニコリを買ってパズルBOXを買って、いきなりたくさん問題作って送ったら次の号に5問ほど載りました。載るだろうな、とは思ってたんですが、やっぱりうれしかったですね。大学1年でひまだったんで、たくさん作りました。作ってみるとどんなパズルでも作れちゃうのが面白くて、なんでも作りました。通学に、毎日往復で2時間電車に乗ってたんですけど、電車に乗ってるあいだずーっとパズルを解いているか作っているかでしたね。電車に乗っている時間のひまつぶしのつもりで始めたんですけど、目的の駅についても区切りが悪いときなんか、ホームのベンチに座って続きを作ったりして(笑)。乗り越しちゃったことも何度もあります。もう何をやってるのか自分でもよくわかりませんよ(笑)

(金)それからは作り続けてますね。今度は飽きない?

アスピリン飽きないですね。パズル作りの依頼をいただくのがモチベーションの維持になってます

(金)それはよかった。アスピリンさんは難しい問題が多いですよね

アスピリンこれでも普段は難易度を抑えて作ってるんですよ。やりすぎると載らないじゃないですか。せっかく作ったんなら、みんなに解いてもらいたいですからね。自分が作りたいように作っちゃうと、難しすぎて載らないということはわかってますから。ニコリに載る難易度のぎりぎり少し上あたりを狙ってるんですけど、それでもやりすぎちゃうこともありますね。やりすぎだと思ったら、自分でボツにしちゃうこともあります

(金)解くのも難しい方が好き?

アスピリンあ、解くのは難しいのは嫌いです(笑)。難しい問題を解いてると疲れちゃうんですよね。だから難しすぎる問題がボツになるのはよくわかるんですよ

(金)なるほど。では作るときに気をつけていることは?

アスピリンなるべく誰もやっていないことをやりたいですね。新しい手筋を考えたりするのが好きなんです。飽きっぽいんで、同じことばっかりやってるのがダメなんですね。何か新しいものがあれば飽きないですから。もちろん、解いてもらうことを考えているんで、新しいことをやろうとするときは見せ方に工夫してます。難しい手筋をわかりやすく提示することが大事だと思ってます

(金)アスピリンさんにとってパズル作りは何?

アスピリン解く人とのコミュニケーションですね。パズルは作り手と解き手の対話に近いと思うんですよ、そのためにも解いてもらうということがいちばん大切です。だからまず載る。それから解き味でしょうか

(金)では最後にこれからの抱負を

アスピリン長く続けたいです。アスピリンのパズルを楽しみにしてくれている人を大切にしたいですね。これからも長くおつきあいください!


インタビュー : 2007年7月 2007年10月11日公開